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2004年12月31日

ジーリ 〜Gigli〜(Directed by マーティン・ブレスト)


ジーリGIGLI


「いつ結婚式を挙げるか」ではなく「いつ別れるか」でカウントダウンされ、実際に別れてしまったスーパーカップル、ベン・アフレックとジェニファー・ロペス(以下、J-Lo)が主演し、堂々ラジー賞6部門を獲得した映画。これだけのスーパーカップルが主演し、脇にはアル・パチーノ、クリストファー・ウォーケンが固め、監督はあの傑作『セント・オブ・ウーマン』や快作『ミッドナイト・ラン』のマーティン・ブレストだというのに、結局、あまりの酷評続きのために日本では劇場未公開に追い込まれてしまったといえば期待も高まるというもの。

物語はロクデナシのギャング、ラリー・ジーリ(ベン・アフレック)が親分の命令で、とある知的障害の少年ブライアンをセンターから誘拐したことからはじまる。コミュニケーションに戸惑いながらも、「ベイウォッチに行きたい」という彼の言葉にうまく乗っかり、なんとか連れ出すのに成功。しかしながら、さて、「ベイウォッチ」というのが何だかさっぱりわからない。適当に誤魔化すジーリ。
家に連れてきたものの、環境の変化に耐え切れず、今度は「帰りたい」と癇癪を起こしかけるブライアンに「明日ベイウォッチに連れて行くから駄目だ」と言い、なんとか宥める。
障害者の相手に疲れてきたときにチャイムが鳴り、開けるとそこには夢のような美女リッキー(J-Lo)がいて−−
(以下、ストーリーのプロットを追っているため、適宜読み飛ばしてください)


リッキーは偽名で、彼女はジーリの監視のために同じ親分から雇われていたのだった。ひとめで恋に落ちたジーリだが、如何せん、リッキーはレズビアン。自分は恋の対象にはならない。そのこともありタッグを組むことに反発するものの、実際一人ではどうしていいのか分からないジーリは、協力し合うことを約束する。腕の力しか頼るものを知らない浅はかなワルであるジーリと、人生酸いも甘いも経験し、すべてにおいて達観した知性派ワルのリッキーは、こうして一緒のヤマを超えることとなった。
とはいえ、なぜブライアンを誘拐することになったのか、二人とも理由を知らない。
ところが、偶然、知り合いの刑事(クリストファー・ウォーケン)から、ブライアンの素性と誘拐の理由を聞くことになる。彼が連邦捜査官の弟と知り、驚愕する二人。
それにも増して「大切な弟を誘拐して脅し、ニューヨークにいる大ボスを不起訴処分にさせる」という目論見があったことに引く二人。しかし、賽は投げられている。

三人の微妙な関係は時間が経つごとに、何かあたたかな形となってまとまっていく。
本を読んでもらうとよく眠れるというブライアンに、マッチョで本など一冊も持っていないジーリは、チリソースの原材料やトイレットペーパーの説明書きを読み上げる。もともと物語などどうでもよくて、声が聞こえていることが彼にとっては大事なのだ。「ありがとう」と言って安心して眠るブライアン。どんなにジーリが激しく叱っても、ブライアンはオーストラリアに毎晩国際電話をかけ続けて天気予報を聞くのをやめようとしない。それは、天気予報を告げる女性の声が大好きでそれを聴くためだったと知ると、「長電話はするな」と軽く注意するに留める。「わかった」と頷くブライアン。二人が「恋する男」の想いを共有する瞬間である。このあたりも、さりげなく二人の関係の縮まりを表していていい。
「イケてる女の子に会ったらまず声をかけるんだ。『やあ、どう? いい天気だね』これだ。覚えておけよ」「……」「『やあ、どう? いい天気だね』」「『や、やあ、どう? い、いい天気だね』」「そう、それだ」恥ずかしそうに笑うブライアン。
ブライアン同様、リッキーとジーリの関係も縮まっていく。独自のセックス論をぶちまけるリッキーに、いよいよ手を出せなくなるジーリ。それでもどうしようもなく心はリッキーに惹かれていく。

そんな生活にもなじんできた頃、親分から脅迫作戦実行の電話がかかる。すっかりブライアンに情が移ってしまった二人には、いくら親分の命令とはいえ「親指を切り落として送りつける」ということはできないでいた。リッキーのレズビアンの元恋人が突然訪ねてきて、男と暮らしているリッキーをなじり、目の前で自殺未遂をする。病院に運び込む三人だが、そのときリッキーの思いつきで病院の死体から指を切り取って送ることを敢行する。危ない橋を渡った二人は、その日、結ばれる−−。

結局、死体から調達したことが、ニューヨークの大親分(アル・パチーノ)にバレて、二人は絶体絶命! が、リッキーの機転でその場は助かる。しかし、このままではブライアンに手をかけなくてはいけなくなる。「足を洗えということか」とジーリは逃げることを決意し、湾岸沿いに車を走らせる。ブライアンを施設に返して、リッキーといっしょに逃げたいジーリだが、リッキーは「これで終わり」と言う。本名すら告げないリッキーに、ジーリは自分の想いの丈をすべてぶつける。受け入れることができず、哀しげに微笑むリッキー。
「ベイウォッチ! ベイウォッチだ!!」−−後部座席で奇声を発して喜ぶブライアン。彼の指す先には、海辺の青い空の下、楽しげに集まっている水着の男女がいた。
彼の描いたユートピアが目の前にあった。せがんで降ろしてもらうブライアン。ジーリはそっと彼の兄である連邦捜査官に電話をかけて迎えにきてくれるように頼む。

ジーリとリッキー、そしてブライアンの三人で暮らした数日間のことを、知的障害を持つブライアンには長い間は覚えていられないだろう。ただ、これだけは忘れないはずだ。この彼が捜し続けてやっと辿り着いた「ベイウォッチ」の風景と、そこで発した言葉「やあ、どう? いい天気だね」は・・・・・・
三人で過ごした時間によって、それぞれが自身の何かを変える転機を迎えた。ジーリはリッキー改め「ロシェル」と共に、今までに感じたことのなかった新しい時間をこれから作っていくことになるだろう。澄み切った青い空は、彼ら三人を祝福しているかのように明るく輝いている。


話はこんな感じです。
サスペンス要素は全くないに等しいし、演出のもたつきも否めませんが、個人的にはどうしても嫌いになれない映画です。マーティン・ブレストもアル・パチーノも、ベンとJ-Loカップルに圧されたのか、はたまた呆れたのか手抜きしまくっていますが、怒って席を立って帰るような愚作ではないです。

それにしてもこの作品でゴールデンラズベリー主演男優賞をとってしまったベン・アフレックですが、ああいう頭も悪いし素行も悪い、それでもやっぱり結局情が厚くてイイヤツっていう、薄っぺらなチンピラをイヤミなく演じられるのは、ハリウッドでは彼しか思い浮かばないなぁ。その意においては、これなんかベストアクトですよ。
はまりすぎてて痛々しいぐらいです。逆に観客は一体、彼に何を期待しているのかと訊いてみたい気がします。確かに彼は世界一セクシーな男ナンバーワンに選ばれたこともあるハンサムガイで、特にアメリカ女性から見れば、こういう役どころを演じたり、J-Loの尻に敷かれているのを見たくなかったのかもしれないけれど、彼の存在感は災難に巻き込まれたときにこそ発揮されるのではないのかなぁー。

あと、私、今までJ-Loを可愛いと思ったことがなかったのですが、この映画では当時の幸せだった頃の二人の私生活が思いっきり表れていて、完全に「愛されている+支配している女」の顔をしていました。それがやけに色っぽくて、しかもちょっとコケティッシュでえっらい可愛い! ケイト・ハドソンが色黒になったら、こんな感じかなーと思いつつ見ていました。ケイトのさみしい体と違い、彼女のバイオリン体形はどの映画でも健在ですから、この映画のJ-Loは「ゴージャス」「クール」「セクシー」「キュート」という四大褒め言葉すべて我が物にしていました。J-Loファンはぜひ観てほしいです。なんせめちゃくちゃ可愛く撮れていますから!
ただ、役どころはイマイチ。あまりにも隙のないキャラで、J-Loには荷が重かったんじゃないかな。ジーリばかりではなく、もっとブライアンとも絡ませて(いやらしい意味ではなくて)、彼女が大口開けて笑ったり、大失敗をしてガックリしたり等、素の人間味を感じさせてくれるシーンがあっても良かったと思います。もっともっと可愛らしさが引き立ったでしょう。

知的障害者が出てくる映画はたくさんあります。たとえば『アイ・アム・サム』『フォレスト・ガンプ』『メリーに首ったけ』『ウィズ・ユー』、邦画なら『学校U』『ニワトリはハダシだ』等など。兄が知的障害で、養護学校教諭免許も持つ私から見れば、映画での障害者の描き方には何かしら「? これは新種の障害か?」というものがあるのだけれど、『ジーリ』のブライアン少年は見事の一言でした。
今まで「こいつは本物だ!」と思ったのは、『ギルバート・グレイプ』のレオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア(あ、障害者役やったことなかったか! でも障害者役やらせたら誰より巧いと思うなー)、そして今回のブライアン役の彼、ホアキン・フェニックス似のジャスティン・バーサ君ぐらいです(『八日目』のパスカル・デュケンヌもいますが、彼はダウン症なので省きます。彼は役者としても本物です。素晴らしい!)。
といってもシナリオの勉強不足のために、ブライアン役のホンモノ度は時間を経るにつれて薄れていくのですが、とにかく彼の演技自体は素晴らしかった!
そういえば、登場時にはあんなに固執していたヒマワリの種はどうしたんでしょう?

ただ、これはスーパーカップルのために作られた映画なんでしょうがないんですが、ハッキリ言ってJ-Loは要らなかった…。いや、二人のための映画というより、美神J-Loマンセー!という映画なんで、彼女自身リッキー役のキャラクター造型なんて何とも思っていないのが丸分かり。「アタシは、完璧な女なのよ!」という自己主張が見えちゃうんだよなぁー。もちろん、その強気な小悪魔キャラが彼女の魅力なのだけど、この映画のキャラとは全く違うので、この映画では自己主張が邪魔をしちゃってるなという印象を受けたわけです。ただ、そのおかげで、J-LoはJ-Loとしてスクリーン狭しとギンギラギンに輝いています。
うーん、ジーリとブライアンだけに絞って一本作れば、『ミッドナイト・ラン』を撮ったブレスト監督なら傑作になり得たんじゃないかな。それとも「あぁっ、ほんとは俺、この二人だけで撮りたかったYo〜!」という監督の嘆きが、この演出の手抜きっぷりにも表れているんでしょうか。

いろいろ書きましたが、私としてはどうしても嫌いになれない映画です。傑作ではないけれど、部分部分で「いいなぁ」と思えるところもありましたし、「唇=ヴァギナ論」なんて「これJ-Loに言わせたら面白いなー」とニヤリとしながら撮ったに違いありませんから。そういった遊び心があるからこそ、話は適当でキャラが大味、尚且つ天下無敵のバカップル主演の映画であってもちゃーんと楽しめてしまうのです。日本でもかつて羽賀研二と梅宮アンナのペアヌード写真集ってのがありましたが、周りは冗談かと思っていたら本人たちはあくまでも大真面目! そこが面白く、また愛らしかったわけで。

あ、あと、アル・パチーノの一世一代の大手抜き演技だけでも観る価値あります!
こんなに適当にキャラ作りをしたパチーノ先生には、この映画でしかお目にかかれませんから!! その意味では必見と言っても過言ではないかと。

わたし的にはロクなことがなかった2004年を締めくくるに相応しい、お手軽映画でした。「なんか暇だなー」ってときのお供にぜひどうぞ♪
posted by まりあ at 16:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
『や、やあ、どう? い、いい天気だね。これ、参考になるかな〜?』 ブライアン

■チェンマイには、胸が大きく肌が綺麗な女性が多い

プエラリアミリフィカ(ガウクルア)とは?

プエラリアミリフィカ(ガウクルア)は、タイのチェンマイ地方に自生するマメ科の植物で、グアーオクルア、プエラリア、ガウクルアなど色々な呼び名がありますが、現地では「ガウクルア」と呼ばれています。

チェンマイ地方では、昔からプエラリアミリフィカ(ガウクルア)を食べる習慣があり、女性はプエラリアミリフィカ(ガウクルア)をすり潰した液状のものを肌に塗っていました。

そこで

  チェンマイ地方では、胸が大きく肌が綺麗な女性が多い

ことから、このプエラリアミリフィカ(ガウクルア)が豊胸に効果をもたらすのではないかと、研究が始まり、ついにタイの東大と呼ばれるチュラロンコン大学のウィチャイ準教授によってプエラリアミリフィカ(ガウクルア)の豊胸効果が明らかにされました。

また、プエラリアミリフィカ(ガウクルア)は生理不順や更年期障害といった、いわゆる婦人病にも大きな効果があると報告されています。

Posted by 龍之介 at 2005年03月07日 00:15
ほんじゃ早速、龍之介(遠慮ナシ)

ガウクルアエキスってやったら流行ったよなー。実はいっこ持ってたりする俺(照
ちなみに安倍一族の女子はみな巨乳です。が、俺は違います。かといって貧乳でもないのでつまらん。今からでも遺伝子が信号を送って巨乳にならんもんかと待っています。

ケツはJ-Lo級のあべ
Posted by まりあ at 2005年03月07日 10:11
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