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2005年01月18日

First Daughter (Directed by フォレスト・ウィテカー)

first daughter

『バード』や『クライング・ゲーム』『ゴーストドッグ』などで忘れがたい名演をみせたフォレスト・ウィテカーの監督第四作目がこれ。彼は華やかな主役より渋い脇を固める役のほうで存在感を示す役者だが、監督作はいたってハートウォーミングな作品ぱかり。今回も、大学に入学したばかりの世間知らずの大統領の娘が恋を知るまでの、非常に乙女チックな話を爽やかに描いてみせた。

物語は、大統領の娘として常にシークレットサービスに囲まれる生活をしてきたサマンサ(ケイティ・ホームズ)が、はじめて親元を離れて学生寮に入寮するところからはじまる。普通の生活を望むサマンサだが、大統領である父(マイケル・キートン)の再選を控えた今は命を狙われる危険もあり、さらに強固な警備を固められることに。たまらず父にせめて警備の人数を減らすように直訴するサマンサ。秘書官のサポートもあって、直接警備につくのは二人までに減った。喜ぶサマンサだが、ルームメイトはぶっ飛んだ女の子だし、学生たちは好奇の目で見るし、なにより学内には「大統領の娘のスキャンダル」を虎視眈々と狙うパパラッチたちもいて、両親は心配でならない。そこでこっそりいちばん若いエージェントのジェームズを見張り役に、サマンサの大学に送り込んだ。そうとは知らず、ジェームズを本当の自分をみてくれる友達として慕うようになるサマンサ。その想いはいつしか初めての恋という形になって−−

物語は典型的なハリウッドのロマンティック・コメディ。ひねりは何もないです。それだけに安心して観ていられるので、乱気流に巻き込まれて「落ちるんじゃないか」という不安を抱えた機内でも、しっかり楽しむことができます。実際、コンチネンタル航空のパイロットは猛烈な離着陸を敢行する大胆な操縦で有名ですが、そんな機内でも筆者は充分に楽しめました。また、コンチネンタル航空の客室乗務員は決して美しいとはいえない人が多いことでも名高いのですけれど、相対評価というわけではなく、ヒロインのケイティ・ホームズがめちゃくちゃ可愛かったです。

画面はひたすら明るい。サマンサ役・ケイティの白い肌と艶のある髪はもちろん、パーティーシーンや遊園地なんかもキラキラ輝いています。普通の人にとってあたりまえの風景でも、大統領の娘であるサマンサにとっては「はじめての経験」であり、それをひとつずつ体験していくサマンサの弾けるような喜びが伝わってくるかのよう。
出色は、サマンサがはじめて自分からキスをするシーン。行動に移すまでの「エイッ」という彼女の決心がなんとも心地よいのです。「あー、自分にもこんな瞬間があったなー」という記憶を揺さぶられるような感覚とでもいえばいいでしょうか。キスをしたことを興奮気味にルームメイトに報告するシーンも可愛い。中学生の頃「実はウチ、○×君が好きなんやわー、あんたは?」と、ドキドキしながら訊きあった修学旅行での夜を思い出したのは私だけではないはず。
大統領の娘ということで、当然、親友などいなかったサマンサが、イマドキの女子大生であるルームメイトと真の友情を築いていくというサイドストーリーもありますが、こちらは特筆することはありません。まあ、想像どおりの進行をみせる、ということでいいでしょうか。

相手役のエージェントを演じたマーク・ブルカスは、ケイティ・ホームズの知名度と安定感とスターとしてのオーラとで比べてしまうと、顔は覚えにくいし存在そのものが地味だし、どうにも気の毒。先月観た『ハッピーフライト』にも出演していたらしいが、どの役だったのかどうしても思い出せません。たくさん出演しているにもかかわらず、なかなか顔をちゃんと覚えてもらえないパトリック・スウェイジやビル・プルマンみたいな役者になっていきそうな予感。ただ、「いい人〜」な顔をした人なので、これから年をとっていくにつれ、どんどん味が出て良くなっていくと思う。主役を張るクラスにはなれないだろうけど…。

この映画の見所は、なんといっても25歳のケイティがちゃんとウブな女子大生に見えるから凄い!ということです。ええ、あの『ギフト』で見事な黒乳首を披露したケイティが、初恋すら知らない女の子になってしまうのですから!! 
『フォーン・ブース』ではえらくブッサイクで、なんで主人公はこんなブスを追っかけたがるのかと観客を訝しがらせたケイティですが、先にも言いましたように、この映画の彼女はかなり可愛いです。日本人でいうなら乙葉系のやわらかい雰囲気を備えた童顔で、透明感があってとても愛らしい。人生悟りきって、いつも不機嫌な目をした子という印象があったのですが、こういう役もできるんですねー。もともと演技には定評のある彼女。評判の高い『エイプリルの七面鳥』も観たくなりました。

ケイティは「よくある女の子向け映画には出たくない」と最初は断ったそうなのですが、『フォーン・ブース』で共演したフォレスト・ウィテカーが撮るならと引き受けた様子。というわけで、もう当分ロマ・コメに出ることはないかもしれません。日本での公開は未定のようですが、ロマ・コメ好き&ケイティ・ホームズのファンなら観て損はないと思いますよ。



posted by まりあ at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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