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2005年01月24日

Wimbledon (Directed by リチャード・ロンクレイン)

wimbledon.bmp

一時はトップ10も狙える位置にいたものの、最早ランクは100位圏外に落ち、勝負に行く気力もなくなったプロテニスプレイヤーのピーター・コルト(ポール・ベタニー)は、地元ウィンブルドンでの大会を最後に現役を引退する決意をする。ところが、遠征先のホテルでフロントの間違いにより、スイートルームに宿泊する実力も人気も備えたアメリカ人プレイヤーのリジー・ブラッドベリー(キルスティン・ダンスト)に出会う。静かな引退試合を迎えるはずだった彼の日々は、勝利の女神に出会ったことで一転して――

『ノッティングヒルの恋人』『ブリジットジョーンズの日記』『ラブ・アクチュアリー』の制作陣が放つ作品といえば、安心して観ていられるラブ・コメであることは想像に難くないし、実際「そこまでハッピーエンドにしなくてもいいのに」と思うほどのガチガチの幸せを見せてくれる。いやなことがあって、なんでもいいから幸せな気分になれるものキボン、という方にはピッタリだし、話の起伏とか映画の完成度とかを求める筋には不似合いというもの。ただ、こういう安心系ハッピーエンドが嫌いな人はそうそういないと思うので、まあ誰が観ても面白度においては及第点はとれるのでは。

ストーリーは、@ピーターは果たしてウィンブルドンのセンターコートに立てるか? そしてこれまでの彼の弱さを克服して優勝できるか?と Aリジーはステージパパから自立できるか? B勝負のゲン担ぎではじまった二人の恋は、果たして本物になり得たのか? の3点がキモ。どれもこれも、バッタバッタと良い方向に倒れてくれるので、マンガみたいと敬遠してしまう人もいるかもしれません。いい年のオッサンとオネエさんの恋とはいえ、シュガードールみたいに甘くて可愛い展開に、私的にはホンワカしておりました。あ、いちを、この二人、肉体関係はバリバリありますけどね。

まあお手軽なラブ・コメなんで、あんまり突っ込んでもしょうがないのですが、決勝戦前にテレビのインタビューでピーターがリジーへの想いを語り、それを空港のロビーでたまたま子どもが見ていた小型テレビを覗いてリジーが知るってのは、あまりに安易。しかもあんなに厳しかったパパが、そのインタビューに心を打たれて「テレビを観るべきだ」なんて言ったり…。パパの急すぎる心変わりには説得力がないなー。っていうか、決勝戦前の選手がナーバスなときに、そんな内面まで穿ったインタビューを敢行すんのかね?という疑問もあるけども。…でも、まあ、お気楽ラブ・コメだから、そういった「あり得ない」ってのはナシってことで。

お気楽・お手軽なストーリーながら、この映画、制作費が半端じゃありませんのです! なんと3500万ドル!! 私の推定年収のざっとン〜百倍!!! 
おそらく二人のテニスシーンのボール、あのCG処理なんかにも地味にお金がかかったのでしょうが、それにしてもかかりすぎだろう! 『ロード・オブ・ザ・リング』1話分に匹敵しますものねー。ま、まさかあのウィンブルドンコート、再現したものじゃないよなぁー。

ところで、主役のピーター役、実は企画段階ではヒュー・グラントがキャスティングされていたとのこと。最終的に企画からクランクインまでに時間がかかりすぎて、ヒューが年をとってしまったので降りたそうですが。でもヒューではニヒルすぎて、ピーターの「自分自身、どうしていればいいかわからない」的、曖昧な存在感は出なかったのではないかな。ついでにいえば、リジー役は最初はキャメロン・ディアス、次にはリース・ウィザースプーンが想定されていたとのことだけど、今のキャメロンでは彼女自身が引退プレイヤーに映るだろうし、からりと明るいリースはビッチになりきれないように思うんで、キルスティン・ダンストで正解。

それにしても、『スパイダーマン』のときには、過去ここまでブサイクなヒロインがいただろうか…いや、待て、おい、歯茎! その歯茎を見せてトビーにキス迫ってんじゃねぇよーーっっ!!と世間を震撼させた彼女ですが、いやー、きれいになったな(当社比)。うっかりすると、「あら、この子ってばクラシックビューティーなんじゃないかしら」なんて思う映りもあったりして。ジェイク・ギレンホールはキルスティンをきれいにするだけして別れちゃったのか。もったいない……(といってもあくまでも当社比)。
うーん、でも頬骨が目立とうが、ソバカスだらけだろうが、歯茎が剥き出していようが、それでもやっぱりキルスティンはチャーミングなアメリカンガール。演技力も確かだし、これから主役をバンバン張っていく女優だと思います。美人すぎないのも、役の幅が広がることに繋がりますし、その結果、主演女優としての生命を持続させることでしょう。整形なんかしちゃいかんぞ、キルスティン!

他方、ピーター役のポール・ベタニーはかなり、いや相当イイです。『マスター・アンド・コマンダー』『ドッグヴィル』なんかに出ていますが、この人、外見はどこにでもいそうなイギリス紳士ではあるけれど、きっちり役に入りこめる素晴らしい演技者なのです。私の好きなイギリス紳士に、スティング様、ジョン・コリック様(かつて大学で比較文学を教えていただいた素敵すぎる教授)という二大巨頭がおりますが、いかん、外見もちょい似だし、この二人と同列に入ってくるかもしれん。ハァハァ

私は学生時代、イギリスに一年交換留学生として行っておりましたが、その当時からどうにもイギリス男に弱いのです。イギリスはアメリカと違い食生活が貧相で楽しいテーマパークなんかもありませんので、基本的に痩せた体躯と寂しげな碧眼を持つ男子が多いのです。だいたい天気も良くないので、どうしても顔に翳りが生まれています。それに私的に何より弱いのが、イギリス男に多い、つるんとしたデコ! そのうえ、デコの上に「申し訳ありませんねぇ…」という感じで生えている柔らかな金髪があった日にゃー!!! もっ、萌え〜!!
ポール・ベタニーはこの貴重なつるりんデコ上のささやかな髪を持つ、完璧なイギリス紳士なのです。同じつるりんデコのささやか金髪でも、ジュード・ロウみたいなセルロイドマイキー顔や、(こっちはアメリカ人だけど)キーファー・サザーランドみたいなチャッキー顔にゃ食指は動かず。
鼻柱が高くてちょっと寂しげ、そして痩せぎす! これが<萌え男>の基本ですわな。(;´Д`)ハァハァ


映画評から萌え男評になっちまいましたが、2005年4月に日本でも公開されるというこの映画。大画面でポール・ベタニー様の素晴らしいデコを観に行くのも悪くないかなーと思う、安倍なのでした。

余談ですが……ハァ〜、当時、本場ウィンブルドン会場で故・ダイアナ妃を見て、輝かんばかりの美しさに「本物のシンデレラっているんだわー」と思ったんだよなぁ。亡くなったと知ったときはショックだったものです。しかもパリのオテル・リッツのエスパドン帰りの事故でとは…このレストランも私にとっては思い出深い場所なのです。
そういえば、禿げてはいないけど、ウィリアム王子にはかなり萌えるものがあります。母親似の寂しげな瞳と高貴な佇まい、スラリと伸びた長い手足。あれはモノホンの王子様ですな。あれを射止めた女性こそシンデレラといえましょう。

ちなみにヘンリーはDQNなので却下! 



posted by まりあ at 20:10| Comment(4) | TrackBack(20) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメント&TB有難うございました。
個人的な鑑賞記録と、親しい知人に向けてレンタルの参考に書いているだけなのですが、拙文でちょこちょことアップしています。

映画ネタに限らず、こちらのブログのテンションとネタの面白さに引き込まれそうです(w

今後とも宜しくお願いします。
Posted by Jigen at 2005年03月29日 16:20
Jigenさん、こんばんはー。

お褒めいただき、ありがdござります。
Jigenさんのブログ記事はひとつひとつ丁寧に紡がれていて、大いに好感を抱きつつ読ませていただきましたですよー。
コメントでは「安倍」の字にまでしっかり気を使っていただき、恐縮でございます。

アメリカにお住まいとは羨ましい限りです。私はせいぜい自分の部屋の番号を「ドイツ」と変え、
「俺、今、ドイツにいるんだけどさー(゜Д゜)y─┛~~」と卑小なことを友人に吹いては嬉々とする、そんな生活しか送れませんので…。

ちなみに、「ほら、ホンマにドイツやろー」と言いたいがために、結構本格的に表札をいじったので、友人にはウケましたが、大家にはめちゃくちゃ怒られました。


こんな俺ですが、こちらこそよろしくお願いしますですとも!
Posted by まりあ at 2005年03月29日 19:47
こんばんは♪
ポール・ベタニーさん、いやはや絶大なる人気ですね〜女性に!
私の認識不足でございました・・・伊達にマユゲ薄くなかったんですねえ(^^;
Posted by hary at 2005年04月30日 23:00
女性にも人気ですし、私のようなオカマにも絶大な人気です>ベタニー君

そういえば過去、眉毛の薄い、っていうか怖いテニスプレイヤーに、
ベッカーという方がいらっしゃいましたね。
彼は天才でした。でも、眉毛もまつげもパツキンで、それはそれは恐ろしかった…
Posted by まりあ at 2005年05月02日 10:50
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