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2005年01月05日

『銀牙 〜流れ星銀〜』は地球的規模で広がっていく…

本日が仕事はじめだった私は、時差ボケ(正月時間との)でほとんど睡眠をとらず出社したため、頭はボケボケの状態でした。

「明けましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします!!」

とあらゆる方から声をかけていただいても、脳に言葉が届くまでにえらく時間がかかり、
「おめでとう」に反応し、なぜか

「あ、ありがとうございます…」

と口に出てしまったり、
「よろしくお願いします」に反応し

「と、とんでもないです…」

と訳のわからない返しをしてしまったり。
午後になって、ようやく時差ボケが直ってきたのですが、そんなときに受付から呼び出しがかかりました。


「安倍さん、すみませんが降りてきていただけますか?」

アポイントなしだと、まずは外から電話をかけてもらうのですが、なぜか今回は「降りてきて」ということ。

「えっ、それは構いませんが、どうしてですか?」
「あ、ええ、すみません…ちょっと困ってしまいまして」


受付が半分泣きそうな声で言うもので、ボケた頭でも「こりゃなんかあったか!」と気づき、取り急ぎ降りていきました。

降りてビックリ!
大きな袋を手にしたマシュー南がいるではありませんか!! 
ひるんでいる私にものすごくいい笑顔を向け「Helloわーい(嬉しい顔)!」

 
「L」の発音カンペキ! めちゃめちゃネイティブやん。


風貌はマシューでしたが、思いっきり外国の方でした。
それに気づくとボケた頭がサッと晴れますた! 
以下、再現してみます。


安 「な、何か御用でしょうか?」
外 「オゥ〜〜、ワタ〜シ、とっテモ素晴らしイ、ワンダホーな漫画、見つけまシタね。これ、ゼヒともぅー、ワタ〜シの国で翻訳してシュパーンしたぁーい思いまーす。よろシクおながーいしマァ〜す!」
安 「…あ、あの、お国はどちらですか?」
外 「オゥ〜〜、ワタ〜シの国はNorway(←ノゥレィに聞こえる!)デェーす。名前はJacob(←抜群の発音!)デェーす」
安 「…あ、あの、漫画って何でしょうか?」
外 「オゥ〜〜、よく聞いテクレまぁーした。コレでぇーす。『Ginga(←なんか無意味にすっげ発音いい!)』」



ノルウェイからお越しのヤコブ青年は、ドサッと私の前に本を積み上げました。



安 「オ〜ゥ、ヤコブさん、こ、これ『銀牙』じゃないっすか!!」
外 「そうデェ〜す。『Ginga』、デェ〜す」



がっちり握手をした我々は、銀牙についてそれはそれは熱ーく語りましたとも!


安 「いやー、この犬の姿をした真の漢たちの世界、北欧人である貴方にも解りましたか、ヤコブさん!」
外、改めJ 「ハ〜イ、これJacobの国で翻訳したら、絶対ニ受けると思いマァーす。カコイイね」
安 「そう、カッコイイんですよねー。やっぱ紅桜っすかね?」
J 「アカ〜メ最高ね! Very Cool!!」



ほう、やはりここでも赤目か!
すげーな、赤目!! ダテに二重瞼じゃないぜ。


ひとしきり話が盛り上がり、ふと気づくともう夕方になっているではありませんか。
いい加減に『銀牙』マンセーに疲れた頃、ヤコブ青年が何かを思い出したように膝を叩きました。


Ginga 翻訳、シュパーンしてくだサーイ」


ヤコブ青年の目は本当に愛する者を勧めている瞳の色をたたえ、キラキラと宝石のように輝いていました。
ですが、残念ながら、いくら銀牙を愛する私であっても首を縦には振れない事情がありました。
主人の命令を待つ犬のように、身をかたくしているヤコブ青年に、仕方なくその事情を話すことにしました。


安 「ヤコブさんね、うちは銀牙の版権を持っていないので無理なんですよ」
J 「オ、オゥ、わからナイね、貴女、あんなに乗り気だっタ…」
安 「いやあの、ですからいくらウチから出したくても『版権』っていう作品の出版権そのものがないので無理ってことなんです」
J 「オ〜ゥ、集英社に行けばイイと友達が教えてくれタのに…orz」



うなだれるヤコブ青年にかけられる言葉はひとつ。


「……あの、ヤコブさん、ここ集英社じゃありませんよ」



ヤコブ青年はパッと勢いよく顔をあげ、目を見開くと

「オゥ、シット! ノ〜ゥリーズン!! ホワィ?! オ〜ゥ、ガッド!!」

と何やら3分ほどパニクりました。その後、いきなり水を浴びたように、シーンと冷静になったではありませんか。


「…あ、あの、ヤコブさん? ヤコブさん??」

ヤコブ青年はおもむろにガッと立ち上がると、くるりと全身でこちらを向き、

「すみません、集英社と間違えました。お騒がせしてたいへん申し訳ありませんでした」

と、ものすごく丁寧な日本語で謝り、きっちりとお辞儀をし、正面玄関より帰っていきました。


以上、完全なる実話です。固有名詞等は若干脚色しましたが、会話の内容などに一切手は加えておりません。

いやー、『銀牙』ってほんとうに人気がありますね。あらためて知りました。やっぱりここは実写で劇場映画化をだなー(ry

ところでヤコブ青年、最後にきれーな日本語を話しましたが、あれはパニックが頂点に達したからだと思われます。
やや自分を取り戻した彼は帰るときには、「タック!」と言って帰りました。ノルウェイ語で「ありがとう」です。


日本語を学ばれる外国人の方、上達するならパニックに身を投じるのも一案かもしれませんよ。
あと、『銀牙』はマジおすすめです。



posted by まりあ at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月28日

いま、会いにゆきます(Written by 市川拓司)


いま、会いにゆきます


今や100万部超の売上を誇る大ベストセラーで、東宝から『世界の中心で愛をさけぶ』とともに映画化されたこの小説の概要は、最早説明する間でもないだろう。
本来、出版社に身を置く人間が一書籍に対して評や感想など認めるべきではないのだが、匿名いちライターとしてならギリギリ許されるであろうし、とりあえず記してみる。

好きか嫌いかでいえば、間違いなく嫌いなタイプの小説。自意識のみえる文章も鼻につくし、作者のナルシスティック&メルヘンティックな世界観も肌に合わない。ただ、それはあくまでも「個人レベル」の問題で、作品としての小説を語るときには、こういう主観はどこかに置いておくべきことだ。ただ、「物語」を評するときは、どうしても出発点はここからということになる。ならばいっそ開き直って、どっぷり主観に浸かって好き放題に書いてしまおう!(どうせ誰も気づきゃしないだろう。ウヒヒ)

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posted by まりあ at 18:21| Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月09日

銀牙 -流れ星 銀- (Written by 高橋よしひろ)


銀牙―流れ星銀 (1)集英社文庫―コミック版




虎毛の熊犬・銀を中心にした犬(以下、適宜「おとこ」と脳内変換してお読みください)たちが、秩序を乱す凶暴な巨大熊・赤カブトを倒すまでが第一部。狼族伝説の「八犬士」が集結し、犬の誇りをかけて技を出し合って死闘する第二部。

ちなみに筆者は無類の犬(ここは「いぬ」のままでお読みください)好きです。特にひどく不細工な顔をしたデブ犬(これも「いぬ」でお願いします)に惹かれます。血統書つき・雑種問わず、気立ては良いけれど頭は悪い駄犬であれば殊更いとおしく感じます。

本作に出てくる犬たちは大概端整で賢いので、その点ではやや外れていますが、その飽くなき犬道(おとこみち)の追求っぷりに関してはストライクゾーンです。善と悪がハッキリしているため、何も考えずに、ただ正義を貫くカッコイイ犬たちに酔えば良く、その意味では小学生の男子が読者層としてはピッタリなのかもしれません。
実際、筆者の周りでも「小学生の時に夢中で読んだ」という人が少なくありません。そして彼らは一様に顔をほてらせ「赤カブトとの闘い」について熱弁をふるうのです。ええ、たとえファンであっても、いえファンだからこそ「八犬士」については忘却のかなたに……。



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posted by まりあ at 10:13| Comment(4) | TrackBack(3) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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